2012年3月3日土曜日

『鬼道』と『シャーマニズム』



 《『鬼道』と『シャーマニズム』
 「『鬼道』と『シャーマニズム』

 ウィキペディア百科事典によれば

 「シャーマニズム(Shamanism)は、

  シャーマン(巫師)の能力により成立している宗教。

  北方および中央アジアに見られる。

  シャーマンはツングース語「šaman」に由来し、

  トランス状態に入って霊と交信する現象を起こすとされる。

  J・G・フレーザーでは

  霊媒(medium)、予言者(prophet)、見者(seer)、呪師(socceller)とされていたが

  その多くはシャーマンに分類される。

  この現象自体や現象に基づく思想をシャーマニズムと呼ぶこともある(エリアーデなど)。

  広義には地域を問わず同様の宗教、現象、思想を総合してシャーマニズムと呼ぶ。

  宗教学者エリアーデは著書『シャーマニズム』で

  「エクスタシーのテクニック」をシャーマニズムの第一の定義としている。

  一般に、シベリアから朝鮮半島にかけて盛んで、

  特に朝鮮半島では外来宗教もシャーマニズム化させて受容する。

  アニミズムを伴うことが多く、

  実際の宗教形態においてはシャーマニズムのみが存在するということはほとんどない。

  日本においても、邪馬台国女王の卑弥呼が用いたという

  「鬼道」もシャーマニズムと言われている。」と書かれている。

 ※出典:Wikipedia:シャーマニズム
 

 「シャーマニズム」というのは、卑弥呼の「鬼道」とは、まるで違っている。

 それは次のようなはっきりした特徴をもったものなのだ。

 ① エクスタシー

   これは人の見ている前で踊りくるったり、跳びあがったり太鼓を叩いて歌い、

   わめいたりしているうちに、異常な雰囲気に相手を誘いこんで催眠状態にし、

   その状態につけこんで相手にしゃべらせ必要なことを知って、その答えを考えるという、

   催眠術応用の職業技術の一つである。

 ② トランス
 
   これは相手に術をかけるのではなく、自分が自己催眠にかかって夢幻の世界に入り、

   チヤネラーの助けを借りて、答を見つけるものである。

   たいていの場合、この二つは混乱していて、①に続いてこれにはいるものが多い。

 ③ ツキモノ

   アジアのシャーマンは、その時、奇妙な表情や行動や人間ばなれのした声を出して

   吠えたりする。

   そして動物や植物や岩などの霊がついたという。

   その異常な霊力が援助してくれるから、人間には不可能なことができるというのだ。

   しかしヨーロッパの学者は、このツキモノはシャーマニズムに入れない。

 ④ 託宣

   そのあとで、芝居がかった表情としぐさをしながら、答や教えなどを告げる。

   必ず、この4つがセットになっている。

   これはご覧のとおり、観客を必要とする。

   いわばショウの一種なのだ。

   卑弥呼のほうはまずその観客がいない。

   シャーマニズムの成立しようがないのだ。

 次にその名前を見てみると、

 シベリアにいるヤクート人は白・黒の区別があるが、

 その白派の巫女を「アイー・ウダガナシ」と呼ぶ。

 これは明らかに「ユタガナシ」という沖縄語のナマリである。

 ユタは沖縄では禁止されてしまったが、

 今お話した4つのシステムを使い分けて、

 占いをしたり、治療をしたりするものであった

 (最近は禁が解かれてふえつつある)。

 これは本土では今もいる「拝み屋」の仲間である。

 「カナシ」は女性のこと

 前に別のコトバがくると「ガナシ」とニゴる。

 これではっきり分かるようにヤクートの人々は、

 沖縄の人々と深いつながりがあるが、

 それはヒミコの鬼道とは別の系統のものなのである。

 ではそれはどんな宗教なのか?

 沖縄語では「いのる行為=祈祷」を「カムラミ」といい、

 朝鮮語では「カムナメ」といい、

 ヤクート語では「カムロニ」といい、

 日本の神道では「祝詞」の中に「カムロミ」というコトバが入っている。

 それは「神道」の中の一つだったのである。

 神道がシンドゥ教の一種であることは、最初にお話したとおりである。

 だから「アショカ仏教」だった卑弥呼の鬼道ではない。

 それを単純にシャーマニズムと呼ぶのは、

 たいへんな間違いだったことが、よくお分かりいただけたと思う。

 卑弥呼にとってはそのシャーマニズムは「敵」だった。

 しかし悲しいことに、彼女は負けて死んだのである。

 ※出典:加治木義博「HIMIKO・KKロングセラーズ:241~243頁」

 『参考』
 『言語復原史学会:Web』
 『言語復原史学会:画像』 

 『My ブログ』
 古代メソポタミア
 歴史徒然
 ウワイト(倭人):大学講義録
 ウワイト(倭人)大学院講義録 
 オリエント歴史回廊(遷都)
 古代史つれづれ 
 古代史の画像
 ネット歴史塾
 古代史ブログ講座
 ネット歴史塾
 ひねもす徒然なるままに    
 「終日歴史徒然雑記」
 「古代史キーワード検索」         

 『検索』
 GoogleWeb検索
 Google画像検索
 YahooWeb検索
 Yahoo画像検索
 翻訳と辞書
 リンクフリー〔UTF-8 対応版〕

 《参考》
 古代時代の考古学の最新発見・発表・研究成果
 最新の考古学的発掘の方法
 存在価値が問われる我が国の発掘考古学の現状

0 件のコメント:

コメントを投稿